ハスの花撮影テクニック・簡単レタッチでアート作品に変身、撮影スポットも紹介

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ハスのスナップ写真

このスナップ写真が

レタッチ後の写真

アートに変身、驚きのレタッチとは?

ハスの花は、古くから神聖な花として多くの人々に愛されてきました。泥水の中から美しく咲き誇る姿は、清らかさと強さの象徴とされ、特に仏教やヒンドゥー教では重要な役割を果たしてきました。

最近では、その神秘的な雰囲気から観賞用としての人気も高まっています。早朝に咲いて午後には閉じる儚い姿は、多くの人の心を惹きつけます。また、ハスの花は様々な色や形があり、それぞれ独特の美しさを持っています。

この記事では、ハスの特性を生かした撮影や驚きのレタッチ方法、東海地方にあるハスの名所を紹介します。蓮の魅力を存分に楽しみながら、撮影のコツを学んでみましょう。

「ハス」の表記に関して一部固有の種類や地名などで「蓮(表外漢字)」と言う漢字が使われています。

ハスの花の種類

撮影の前に種類を見ていきましょう。レタッチを先に見たい方はこちら

ハスの群生写真

観賞用のハスは花蓮と呼ばれ、国内に約 1000 品種あります。

赤色と白色の東洋産種と黄色のアメリカ産種の二種類がありこの両種は交配することができ、現在、黄紅や黄白の交配品種が生まれています。

見ただけで種類を特定するのは難しいのですが、色や花の形などで主な品種を表にしてみます。

品種名花(大きさ)花(一重、八重)特徴
紅色蜀紅蓮(しょっこうれん)中型一重濃い目の紅色で整った花姿
紅色玉繍蓮 (ぎょくしゅうれん)中型八重濃い紅色で芍薬のような華やかさがある
白色清月蓮 (せいげつれん)大型一重つぼみは長い円錐状で、淡黄緑色
白色白君子小蓮 (しろくんししょうれん)小型一重小型種の代表
爪紅色酔妃蓮 (すいひれん)大型一重開花1日目は淡いピンクで、2日目には退色して先端部にピンクが残る
爪紅色瑞光蓮 (ずいこうれん)大型一重桃色の条線が鮮明
桃色大賀ハス(おおがはす)大型一重地中から発掘された二千年以上経過したタネから開花、古代ハスの代表
桃色行田蓮 (ぎょうだばす)大型一重遺跡から出土したタネから開花、先端部に濃い桃色
黄・黄白色バージニア蓮 (ばーじにあばす)中型一重アメリカバージニア州の自生種で、花蓮品種の中では現在一番濃い黄色
黄・黄白色キバナハス (きばなはす)中型一重アメリカキバナハス
黄紅色舞妃蓮 (まいひれん)大型一重王子蓮×大賀ハスの人工交雑種
黄紅色ミセス・スローカム (みせす・すろーかむ)大型一重花色は桃色に淡いクリーム色
斑色 一天四海 (いってんしかい)大型一重斑種としては大型で花弁の表と裏では文様が異なる
斑色大灑錦 (たいさいきん)中型八重中国種で斑の入りが多い

ハスの撮影方法

ハスの花をより美しく撮影するためのヒントの紹介です。

ハスの花の特性を生かした撮影

白いハスのアップ画像

ハスの花を撮影するためには、他の花にはないハスの特徴を知ることが重要です。以下に、撮影に役立つ情報をまとめました。

花期と開花時間

ハスの花は、7~8月が花期ですが、気候によっては6月から咲き始める場所もあります。こちらの池では2024年5月31日に最初の開花を確認しました。

午後の閉じかけのハスの花

開花時間は早朝で、日の出少し前から花が開き始め、午後には閉じてしまいます。この開花と閉じるサイクルを3~4日繰り返し、その後花は散ります。なお、初日は早めに閉じますが、2日目以降は少しだけ長めに開いています。

撮影のベストタイミング

早朝のハスの花のアップ

ハスの花を撮影するには、光の状態も考慮し、日の出少し前から待機するのが理想的です。日の出の光は、花弁に明暗や色の違いをもたらし、同じ花でも異なる表情を捉えることができます。

朝日で浮かび上がるハスの花

作例では、日の出間もなく入る光で強いコントラストが生まれ、ハイライトを基準にした露出設定で立体感を表現しました。逆に、陽が高くなると明暗や色の変化がなくなるため、撮影に適した時間は日の出から2~3時間以内です。

午後の撮影

午前と午後の比較

午後には花が閉じてしまうため、開いた花を撮ることができません。ただし、ツボミやその面白さをとらえることはできます。

場所に合わせたレンズ選択

望遠レンズで撮った花のアップ

場所によっては、ハスの花が池の真ん中など遠くに咲いていることが多く、近くに寄れない場合があります。アングルもあまり変化をつけられないので、望遠レンズを使って撮影することが多くなります。花が重なった場所を選び、圧縮効果(望遠効果)を生かして撮影するのも一つの方法です。

花托のアップ画像

木道やデッキなどから近くの花を撮影できる場合は、マクロレンズを使って花芯を撮るのも良いでしょう。この場合、花全体を入れるよりも、花芯をアップにして雄シベの状態や花托の新鮮さを表現したり花の一部についた水滴を撮るのもおもしろいです。

水面近くから撮った画像

水面のすれすれでカメラを構えることができると、葉の中に浮かび上がる花を撮る事ができます。

ボケの活用

背景をぼかした花

葉っぱを前後のボケに使用すると、色のコントラストがきれいに整います。この場合、形が分からないくらいまでボケたほうがより効果的です。望遠レンズを使用し、最短撮影距離まで寄って絞りを開放近くにすると、ほど良いボケ具合にできます。

より花を引き立てるコツ

逆光に浮かぶ花

背景が暗めの場所で花に光が当たると、コントラストが強くなります。白飛びしないように露出を抑えると、花が暗闇に浮かぶような効果が得られます。

花芯のアップ画像

花芯は日数がたつほど雄シベがバラバラになってしまうため、ヤクがついてきれいにそろっている咲きたてを狙うと良いでしょう。

花以外も被写体に

水面のハスの花に乗った水滴

葉に乗った水滴は丸い水玉になるので、花がない時間帯でも良い被写体です。

花弁にとまったトンボ

ツボミの先端には虫や鳥がとまることが多いため、そのタイミングを見逃さないようにしましょう。

露出の変化

露出を明るめに補正した花の画像

露出設定によって花の色や質感が大きく変わります。標準、プラス、マイナスの三種類の露出で撮影し、比べてみると良いでしょう。

ピントに位置に注意

ピンボケ画像

一見きれいそうにみえる写真でも、微妙にピントがずれていると表現したい意図が伝わりません。写真は花弁についた水滴がアクセントになっていると思い撮ったのですが、ピントが少し奥に行ってしまって手前の水滴がついた花弁がボケてしまっています。花が大きいのでピントの位置は特に主張したい位置にあわせることです。

撮影後の編集例

ハスの撮影は状況によって、近くに寄れないことや天候によって花の色がさえない場合など撮影だけでは対処できない問題が出てくることがあります。実際の例を見てみましょう。

ハスのスナップ写真

ここで冒頭の写真、何気ないスナップ写真に見えますよね。

撮影データは、

焦点距離90mm
ISO 400
シャッタースピード 1/1000秒
絞り値 f6.3

撮影後の編集によって写真の見た目も大きく変わってきます。私はRAWで撮影して現像時にレタッチしています。JPEGでも編集でかわりますがRAWで撮影すると露出やホワイトバランスも変更できますので便利です。編集の流れの一例を解説します。
ソフトはルミナーを使用しています。

まず余分な部分があればトリミングします。写真はこれ以上近づくことができない状態でしたので不要なものが写り込んでいます。この時は90mmのマクロレンズしか持っていなくてトリミングを前提に撮影しました。

花の露出がオーバー気味なので明るさの調整をします。(数値はソフトによって変わります)

露出 -1.5
コントラスト +40
ハイライト +20
シャドウ -20
白レベル +15
黒レベル -15

トーンカーブ調整

トーンカーブを写真のような波の形にするとコントラストを強くできます。
(ハイライトを明るめにシャドウを暗めに)

カラー調整

カラー調整は紫色の彩度と輝度をあげて暗い背景に浮き上がるように調整。

最後にディテール(細部の形)を整えます。

ディテール +30
ノイズ軽減 +50

完成画像

以上で完成です。

いかがでしょう、アートな作品に変身ですね。

白のハス画像

白色のハスは、色かぶりに注意してレタッチしましょう。特に快晴の日の青空が映り込むと、きれいな白が出にくくなります。緑色の葉を背景にするとピンク系の花がよくはえますが、緑が強すぎると花よりも目立ってしまうため、少しだけ淡い色に抑えると花が引き立ちます。

明るめの補正画像

柔らかめの質感を出したい時には、コントラストや彩度を低めに抑えると良いでしょう。

古代のハス

古代バスと呼ばれる種類のハスがあります。

大賀ハス

古代バス

遺跡の発掘の時に発見された後、実から開花した2000年以上前の古代のハス。1951年3粒発見されたハスの実の内1粒が翌年開花して花を咲かせました。その種は現在日本全国30カ所以上に移植されて、「大賀ハス」の名前で親しまれています。

行田蓮

行田蓮(古代蓮)は、公共施設工事の際、掘削池でハスが自然開花したものです。タネのあった地層の測定から、約1400~3000年前のものと考えられていますが実際にその当時のタネかどうかはタネ自体を測定していないので不明という事です。

古代蓮の里(埼玉県行田市)

古代バス

古代蓮の里では、6月中旬から8月上旬にかけて、42種類12万株の美しいハスの花が一面に咲き誇ります。この期間中、訪れる人々は圧倒的な光景を楽しむことができます。

毎年7月上旬には「蓮まつり」が開催され、多くの観光客でにぎわいます。祭りでは、さまざまなイベントや出店があり、ハスの花を存分に楽しめる機会です。

また、展望タワーからは、田んぼアートも楽しむことができます。広大な田んぼに描かれる巨大なアートは、一見の価値があります。

さらに、古代蓮の里はコスプレ撮影の人気スポットでもあります。商用利用でない場合は、特別な申請は不要です。ただし、混雑時には三脚や日傘の使用を控えるよう注意が呼びかけられています。

訪れる人々が快適に過ごせるように配慮されている古代蓮の里で、四季折々の自然と美しいハスの花をぜひお楽しみください。

東海のハス、オススメ撮影スポット

東海の撮影スポットの紹介。

  • 愛知県名古屋市
    鶴舞公園 奏楽堂のすぐ横の胡蝶ヶ池。 看板には8時頃が見ごろとあります。
    白鳥公園 スイレンの花も一緒に見られます。
  • 愛知県春春日井市
    三ツ又ふれあい公園 八田川と生地川が合流して三つ又を形成する地点にある市立公園、大賀ハスが見られます。
    潮見坂平和公園 池の中に橋がかけられていてハスが近くで見られる。
  • 愛知県大府市
    星名池 桟橋や池の周りから眺めることができます。
  • 愛知県愛西市
    森川花ハス田 レンコンの名産地。 毎年「蓮見の会」が開催されていますが令和6年は道の駅周辺整備事業の工事のため中止。
  • 愛知県豊田市
    竹村駅 駅のホームから見える場所にあります、白系の花が多い。
  • 岐阜県羽島市
    大賀ハス園 大賀ハスとスイレンが見られます。
  • 岐阜県各務原市 
    翠池 ピンクと白色が混在してみられます。
  • 静岡県藤枝市
    蓮華寺池公園 1.2ヘクタールの群生。

ハス田の問題点

ハス田のAIイメージ画像

ハスの美しさや特性を生かした撮影は魅力的ですが、ハス田にはいくつかの問題点も存在します。増えすぎや絶滅などの問題について詳しく見ていきましょう。

ハスの増えすぎの問題

一面のハス画像

千葉県の手賀沼は、美しいハスの群生地として知られています。しかし、約50年の間にハスの量が16倍に増加しました。この急激な増加により、ハスの群生地周辺では酸素の量が減少し、他の動植物の生育に悪影響を与える懸念が生じました。このため、手賀沼ではロボットボートを用いたハスの刈り取りが行われています。増えすぎたハスが環境に与える影響を抑えるための取り組みです。

ハスの絶滅の問題

瓶の中に咲くハス

一方、私の住む地域の近所にある池では、10年ほど前まで一面に広がっていたハスが数年前から全く見られなくなり、絶滅してしまいました。原因は亀やザリガニなどの影響とされていますが、正確な理由は特定されていません。現在、この池では瓶を用いてハスを再生させる実験が行われており、3年ほどの試行の結果、昨年からやっと花を咲かせるようになりました。

適切な管理の必要性

ハス田のAIイメージ画像

これらの事例からも分かるように、ハス田の管理は非常に難しいものです。ハスの増えすぎによる環境への影響を防ぐためには、定期的な刈り取りや管理が必要です。また、ハスの絶滅を防ぐためには、自然環境や生態系のバランスを考慮した保護と再生の取り組みが重要です。

ハスの美しさを楽しむためには、人間の手による適切な管理が不可欠です。増えすぎることで環境に悪影響を与える場合や、逆に絶滅してしまう場合の両方に対応するための管理が求められます。美しいハスを未来にわたって楽しむためにも、持続可能な方法でハス田を管理し続けることが大切です。

まとめ

ハスのアップ画像

これまで、ハスの撮影方法、レタッチのコツ、撮影スポットなどを解説してきました。ハスの撮影は他の花と比べて自由にアングルや構図を選ぶのが難しいことがあります。例えば、水の上に咲いていて近づけなかったり、特定の時間帯にしか花が開かないためです。

そのため、レタッチで写真をより良くする方法も紹介しました。しかし、なんでもレタッチで解決できるわけではありません。基本的な撮影技術も大切です。寄れる場所ではしっかり寄って撮影し、切り取れる部分はしっかりと切り取るといった基本的な撮影のコツは、他の花の撮影と変わりません。

この記事で紹介したテクニックやアイデアを活用して、ぜひすてきなハスの写真を撮ってみてください。初心者でも少しの工夫で、美しいハスの写真を撮ることができます。楽しんで撮影に挑戦してみてください。

四季の花の撮影はこちら↓

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