ソニーストアのミラーレス一眼最新「α9Ⅲ」から現行15機種の購入基準となる機能や価格

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ソニーのαシリーズは、高画質と高性能で人気のミラーレスカメラです。豊富なレンズラインアップと多彩な機能により、さまざまな被写体に最適なカメラを選ぶことができます。

しかし、ソニーストアで購入が可能な現行15機種を比較してみると、「α7」や「α7R」などの名称には微妙な違いがあります。初めてソニーを選ぶ方にとっては、この違いについて理解するのが少々難しいかもしれません。また、価格も一眼レフに比べると結構高めの設定です。

そこで、どのような撮影に最適なカメラなのかを調べて購入の参考になるよう、以下で詳しく解説していきます。

なぜソニーのミラーレスを選ぶのか?

ソニーショップのHP画像
ソニーストアより https://www.sony.jp/

ソニーのミラーレスカメラを選ぶ理由はいくつかあります。まず第一に、ソニーはミラーレス市場に先駆けて参入し、その技術力と革新性によって注目を集めています。自社製のイメージセンサーは、他社のカメラにも採用されており、高い品質と信頼性が評価されています。

αシリーズは、世界初の本格的な35mmAF一眼レフカメラであるミノルタαマウントの技術を継承しています。この技術は、現在ミラーレスカメラに受け継がれ、キヤノンやニコンなどの一眼レフのトップブランドに先駆けて進化しています。

また、ソニーのミラーレスカメラは多岐に渡る機種がラインアップされており、モデルチェンジも比較的短いサイクルで行われています。これにより、常に最新の技術と機能を取り入れたカメラを提供することが可能です。

ソニーEマウントレンズ
ソニーストアより https://www.sony.jp/

さらに、ソニーのミラーレスカメラは豊富なレンズラインアップによってサポートされており、Eマウントレンズやマウントアダプターを使用することで、さまざまな撮影ニーズに対応できます。Eマウントレンズが約70種類でさらにαマウントレンズが使用可能で、他社のミラーレスレンズの倍以上有ります。

また、ソニーのこだわりの一つに圧倒的なコンパクトさがあります。ミラーレスのフラグシップ機である「α1」の本体重量は652gであり、これに対してキヤノンの最上位機種「EOS R3」は約1015g、「ニコンZ9」は約1160gです。ソニーのカメラは約6割軽量であり、1本のレンズの重さと同等になる場合もあります。少し前のコンパクトデジタルカメラと変わらない大きさと重さになっています。

機種選択の難しさ

ショップのラインアップ
ソニーストアより https://www.sony.jp/

ソニーのミラーレスカメラは、新機種が頻繁に登場し、モデルチェンジが短いサイクルで行われるため、機種選択がますます難しくなっています。新機種が発売されると、それまでのモデルがすぐに販売終了になるわけではないため、新旧の機種が一定期間混在しています。

このような状況下で、新機種には最新の技術や機能が搭載されることが一般的です。そのため、以前の上位機種よりも新機種の方が特定の機能で優れている場合があります。例えば、フラグシップモデルであるはずのカメラに、下位機種にある機能が搭載されていないということもあり得ます。

ユーザーはどの機能や性能が自分のニーズに最も適しているかを見極める必要があります。新しい機能や性能に魅力を感じる一方で、過去のモデルにも優れた性能があることも考慮する必要があります。そのため、機種選択はより慎重に行われる必要があります。

機種別のスペックや特徴

今回は、価格、機能、撮りたい被写体などを考えて機種を選択してみましょう。機種名から詳細へリンクしています。

機種センサーサイズ有効画素数ISOAF測距点連写手ブレ補正液晶ソニーストア内の価格
α135mmフルサイズ約5010万画素100-32000位相差759点コントラスト 425点約30コマ/秒5軸ボディ内手ブレ補正チルト液晶935,000円
α9Ⅲ35mmフルサイズ約2460万画素250-25600位相差759点約120コマ/秒5軸ボディ内手ブレ補正4軸マルチアングル液晶880,000円
α9Ⅱ35mmフルサイズ約2420万画素100-51200位相差693点コントラスト425点約20コマ/秒5軸ボディ内手ブレ補正チルト液晶654,500円
α7R Ⅴ35mmフルサイズ約6100万画素100-32000位相差693点約10コマ/秒5軸ボディ内手ブレ補正4軸マルチアングル液晶555,500円
α7R Ⅳ35mmフルサイズ約6100万画素100-32000位相差567点コントラスト425点約10コマ/秒5軸ボディ内手ブレ補正チルト液晶438,900円
α7S Ⅲ35mmフルサイズ約1210万画素80-102400位相差759点コントラスト425点約10コマ/秒5軸ボディ内手ブレ補正バリアングル液晶504,900円
α7 Ⅳ35mmフルサイズ約3300万画素100-51200位相差759点コントラスト425点約10コマ/秒5軸ボディ内手ブレ補正バリアングル液晶372,900円
α7 Ⅲ35mmフルサイズ約2420万画素100-51200位相差693点コントラスト425点約10コマ/秒5軸ボディ内手ブレ補正チルト液晶284,900円
α7CR35mmフルサイズ約6100万画素100-32000位相差693点約8コマ/秒5軸ボディ内手ブレ補正バリアングル液晶449,900円
α7C Ⅱ35mmフルサイズ約3300万画素100-51200位相差759点約10コマ/秒5軸ボディ内手ブレ補正バリアングル液晶295,900円
α7C35mmフルサイズ約2420万画素100-51200位相差693点コントラスト425点約10コマ/秒5軸ボディ内手ブレ補正バリアングル液晶229,900円
VLOGCAM ZV-E135mmフルサイズ約1210万画素80-102400位相差759点約10コマ/秒5軸ボディ内手ブレ補正バリアングル液晶328,900円
α6700APS-C約2600万画素100-32000位相差759点約11コマ/秒5軸ボディ内手ブレ補正バリアングル液晶218,900円
α6400APS-C約2420万画素100-32000位相差425点コントラスト425点約11コマ/秒自分撮り対応タッチ液晶130,900円
VLOGCAM ZV-E10APS-C約2420万画素100-32000位相差425点コントラスト425点約11コマ/秒バリアングル液晶88,000円
2024年2月現在 ソニーストアより

機種と価格帯

αシリーズには現在、上記の15機種があります。(2024年2月、ソニーストアで購入可能)

ざっと価格帯を3種類に分けてみました。まずは、予算別でこの中から機能などを考えて選択していきましょう。それぞれの本体の重量も参考までに記載します、かなりコンパクトな重さです。

モデル機種(重量)価格帯
プリフェッショナルモデルα1(652g) α9Ⅱ(593g)
α9Ⅲ(618g) 
約90万円~60万円
ハイエンドアマチュアモデルα7Ⅲ(565g) α7Ⅳ(573g)
α7SⅢ(614g) α7R Ⅳ(580g)
α7RⅤ(638g) α7C(424g)
α7CR (430g) α7CⅡ(424g)
VLOGCAM ZV-E1(399g)
約50万円~20万円
エントリーモデルα6700(409g) α6400(359g) 
VLOGCAM ZV-E10(299g)
約8万円~20万円
2024年2月現在

「R」、「C」、「S」の違い

ソニーのαシリーズには、機種番号とバージョンナンバーの他にローマ字の「R」「C」「S」のついた機種がありますがローマ字にはそれぞれ意味があります。

  • 「R」
    高画素機を示し、有効画素数が約6100万画素です。現在の「R」シリーズはこの特性を持ちます。圧倒的な高画素は、風景などを拡大印刷をする場合に最適です。
  • 「S」
    高感度モデルであり、暗い環境でのノイズを抑えた撮影が可能です。このシリーズは主に動画撮影などに特化しています。
  • 「C」
    コンパクトを示し、フルサイズセンサーを搭載しつつ、小型・軽量化が意識されたモデルです。機動性を重視した撮影、アウトドアなどに最適。「α7R Ⅴ」が638g(本体)に対して同じ機能を持つ「α7CR」は430g(本体)となっていて、かなりの軽量化がなされています。

例えば「〇CR」のように、数字に続いて「CR」と表示される場合、コンパクトでありながら高画素な機種を指します。

一部のモデルでは、ローマ字が付いておらず、単にバージョンナンバーのみが表示されます。これらのモデルは静止画と動画の両方を撮影したいユーザーや、撮影ジャンルが未定のユーザー向けに設計されています。

発売日で変わる機能

発売日が新しいほど新機能が搭載されています。そのため、上位機種にはない新機能が下位の機種に有るというこれまた選択に悩む原因があります。

ここ2~3年で追加された新機能をまとめてみます。

イメージセンサーExmor RS画像処理エンジン BIONZ XRAIプロセッシングユニット
α1
α9Ⅲ
α9Ⅱ
α7RⅤ
α7SⅢ
α7 IV
α7CR
α7C II
VLOGCAM ZV-E1
α6700
新型センサー画像
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◎メモリ内蔵フルサイズ積層型CMOSイメージセンサーExmor RS◎
回路部を画素領域と別の層に積層配置することで、高速信号処理回路を大幅に拡張、AF/AE追随高速連写が可能、α1とα9シリーズに搭載。同じメモリ内蔵フルサイズ積層型でも「α9Ⅱ」と「α9Ⅲ」では違っていて、メモリに一時保管できる信号の量が飛躍的に増えてより高速な処理が可能になっています。

画像処理エンジン
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◎画像処理エンジン 「BIONZ XR(ビオンズ エックスアール)」◎
従来のBIONZ Xの8倍の高速画像処理が可能、処理に要する時間を短縮するとともに、撮影時における処理能力を大幅に向上しました。新規開発したイメージセンサーの組み合わせで、「α9Ⅲ」は最高約120コマ/秒の連続撮影性能を可能にしています。

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◎AIプロセッシングユニット◎
AIを活用したAFシステム、最新のディープラーニング技術を活用しており、人物の骨格や姿勢などの細かな特徴を基にした人物認識だけでなく、動物や昆虫、乗り物などの被写体も認識できます。この技術により、「リアルタイム認識AF」と「リアルタイムトラッキング」の性能が飛躍的に向上し、広範囲で高精度かつ信頼性の高い「ファストハイブリッドAF」による被写体の捕捉と追跡が可能となりました。

単純に新機能だけでは比較できず、3種類の新機能を搭載した「α9Ⅲ」にもないスペック(高画素、高感度)を持った下位機種もあります。

機種別のスペック

全15機種のそれぞれの特徴やスペックを解説。

H3 プロフェッショナルモデル

プロユースの機種3種類。

α1(2021年3月19日発売)

ソニーストア α1

ソニーのフラッグシップミラーレスカメラであるα1の特徴は、

  • 有効画素数約5010万画素のメモリ内蔵フルサイズ積層型CMOSイメージセンサーを搭載
  • 30コマ/秒のAF/AE追随高速連写や8K動画記録が可能
  • ISO感度は常用ISO100-32000、拡張ISO50-102400に対応
  • 最高1/32000秒のシャッター速度
  • 759点の位相差測距点と425点のコントラストAFエリアを備え、リアルタイムトラッキングやリアルタイム瞳AFなどの機能も搭載
  • 電子シャッター使用時もフラッシュ撮影が可能
  • ピクセルシフトマルチ撮影により約1億9900万画素の画像生成が可能
  • モニターのタッチフォーカスや追尾に対応

「α1」は、さまざまな被写体に対応する高性能なカメラです。以下に、「α1」が特に最適な被写体とその理由を分かりやすく述べます。

α1のフォーカスマップ
ソニーストアより https://www.sony.jp/
  1. スポーツ・野生動物撮影
    30コマ/秒の高速連写とリアルタイムトラッキング機能により、素早く動く被写体を捉えられます。
    ・高感度撮影に優れており、暗い場所でもノイズを抑えた高画質な画像を得られます。
    ・8K動画撮影で、高品質な動きを記録できます。
  2. 人物ポートレート
    ・リアルタイム瞳AFにより、人物の瞳にピントを合わせ続けられます。
    ・高画素センサーで肌の質感や表情を細部まで描写できます。
    ・4K60p 10bit 4:2:2動画撮影で、滑らかな動きをキャプチャーできます。
  3. 風景写真
    ・高画素センサーで風景の細部を鮮明に描写できます。
    ・高感度撮影により、暗いシーンでもノイズを抑えた高画質な写真が得られます。
    ・ピクセルシフトマルチ撮影により、超高解像度の静止画を生成できます。
  4. 静物撮影
    ・高画素センサーで静物の質感や色を忠実に再現できます。
    ・高感度撮影で、暗い場所でも高品質な写真を撮影できます。
    ・電子シャッター使用時でもフラッシュ撮影が可能で、鮮明な静物写真を得られます。

「α1」はこれらの被写体に対して優れた性能を発揮しますが、高価な点や大容量のファイル処理が必要な点にも留意する必要があります。また、「α1」の性能を最大限に引き出すためには、適切なレンズやアクセサリーの選択も重要です。

「α1」がオールマイティという立ち位置に対して他はそれぞれ特化した性能があります。「α1」を基準に新旧バージョンの違いなど他のカメラを見ていきましょう。

α9Ⅲ(2024年1月26日発売)

ソニーストア α9 III
α9Ⅲのシャッターイメージ
ソニーストアより https://www.sony.jp/

2024年1月に発売されたこのカメラは、世界初のグローバルシャッター方式を搭載しています。これは、従来のローリングシャッター方式ではゴルフのクラブや野球のバットが曲がって写ってしまうなど高速で動く被写体を撮影する際に生じる「ゆがみ」を解消します。通常、レンズからの光はスリットと呼ばれる隙間を通ってセンサーに到達しますが、その過程で光がセンサーに届くまでに時間差が生じ、結果としてゆがんだ画像が生じます。しかし、グローバルシャッターではスリットがなく、光がすべて同時にセンサーに届くため、ゆがみのないクリアな画像を実現します。

有効約2460万画素のメモリ内蔵フルサイズ積層型CMOSイメージセンサー(Exmor RS)を採用しています。高精度な被写体認識を備え、ブラックアウトフリーでAE/AFを追跡しながら、最高約120コマ/秒の連続撮影が可能です。「OM SYSTEM OM-1」にも120コマ/秒の連写機能がありますが、ピントや露出は1コマ目に固定される制限があります。「NIKON Z9」は、120コマ/秒の連写時にはJPEG/1100万画素の制限があります。他のカメラは電子シャッターで20〜40コマ/秒が一般的であり、120コマ/秒の被写体追跡機能は他のカメラと比べても飛躍的な性能です。

シャッタースピードは最高1/80000秒。「α1」は電子シャッターで1/32000秒。富士フイルムのX-T5は、電子シャッターで1/180000秒とこちらはかなりけた違いですが、実際1/80000秒でもどんな世界が撮れるのか想像できないですね。

シャッターボタン半押ししていた最大1秒前までの連写画像を記録できるプリ撮影機能が搭載されています。これにより、鳥などの急速な動きを捉える際に、決定的な瞬間を逃さずに撮影できます。鳥が1秒で飛び立ってしまうことはよくありますが、飛び立って気づいてからシャッターを押すまでの時間は約0.3〜0.5秒と言われています。したがって、1秒あれば気づいてからシャッターを押しても撮影を逃すことはありません。

α9Ⅲのフォーカススポット
ソニーストアより https://www.sony.jp/

オートフォーカスはAI処理に特化した「AIプロセッシングユニット」搭載により、人物、動物、鳥、昆虫、車/列車、飛行機に対応しています。車/列車では、新たにヘルメットも認識できるようになり、例えば、フォーミュラカーのドライバーのヘルメットを認識することが可能です。動物では、犬や猫のような動物の瞳、頭、体を容易に認識します。また、一部の草食動物・小動物の瞳も認識しやすくなりました。鳥では、幅広い種類の鳥の瞳や頭、体を認識し、動物と鳥を切り替えることなく1つの設定で認識もできます。車/列車、飛行機、昆虫では、被写体全体または先頭部や頭部を認識して追跡します。「α7R Ⅴ」以降に発売の機種に搭載されたAF機能で「α1」は発売日の関係で搭載されていません。

すべてのシャッタースピードでフラッシュの同調が可能。従来は1/400秒までが最速でしたが、最速1/80000秒まで同調できるのは、グローバルシャッターを持つこの機種だけです。

今は動画を撮影する方も多くなりました、αシリーズ初、クロップなしの4K120pの動画記録が可能です。

グローバルシャッターの特性としてベース感度はISO250となっていてハイスピードキャプチャー用です、低ノイズ、高画質のローリングシャッターとの違いがあるので、低照度下での撮影用に最大32枚の画像をコンポジットする(重ねる)ことでノイズを低減する機能を搭載している。グローバルシャッターは、ローリングシャッターと比較して画質などで劣る場面もあるため、撮影目的に応じて選択する必要があります。

有効画素数はそれほど大きく無いですが、グローバルシャッターと連写機能は「α1」を大きく上回ってスポーツや野鳥撮影など動きの速い被写体にも最適です。

α9Ⅱ(2019年11月1日発売)

α9Ⅱのボディ画像
ソニーストアより https://www.sony.jp/
α9 II

α9Ⅲの一世代前の機種になります、革新的なイメージセンサーと高速処理技術を組み合わせ、一眼レフカメラの機構とは異なる「光を捉え続ける」システムを構築しています。

メモリ内蔵フルサイズ積層型CMOSイメージセンサー(Exmor RS)を採用し、AF/AE追随最高20コマ/秒のブラックアウトフリー高速連写、最高1/32000秒の超高速シャッターを実現しています。

このモデルは、ISO感度が100から51200(拡張204800)と、「α1」より高感度が必要なシーンに対応しています。屋内のスポーツや動きの速い被写体、星空など、さまざまなシチュエーションで威力を発揮します。

「AIプロセッシングユニット」は搭載されていませんが、「リアルタイムトラッキング」、「リアルタイム瞳AF」、および高精度な「動物瞳AF」に対応しています。

動画撮影時にも「リアルタイム瞳AF」が利用でき、高い精度で自動的に瞳にピントを合わせ続けます。さらに、動画中のタッチトラッキングもサポートされており、撮影プロセスをスムーズにしています。

4K 30p/24p 10bit 4:2:2動画記録も可能です。

ハイエンドアマチュアモデル

主にα7シリーズですが、プロユースの機種からアマチュア向きまでかなり幅広くあります。

α7R Ⅴ(2022年11月25日発売)

ソニーストア α7R V

「α7R Ⅴ」は、圧倒的な高画素を追求したモデルで、αシリーズ史上最高の解像性能を誇ります。このカメラはハイエンドアマチュア向けに位置づけられていますが、その性能はプロ仕様としても十分なものです。

「ピクセルシフトマルチ撮影」機能がさらに進化し、ボディ内手ぶれ補正機構が高精度に制御され、計16枚の画像を撮影します。これにより、約9億6320万画素分の膨大な情報から、約2億4080万画素(19,008×12,672)の画像が生成されます。このカメラは美術品や建築物などの静止物だけでなく、屋外の風景などの被写体にも最適です。動画は8K 24Pにも対応しています。

「α9Ⅲ」と同じAIプロセッシングユニットを搭載しており、瞳の追跡だけでなく、人物の姿勢や向きなども認識できます。

α7R Ⅳ(2019年9月6日発売)

α7RⅣの本体画像
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α7R IV(ILCE-7RM4A)

外見のスペックは「α7R Ⅴ」と似ていますが、内部は大きく異なり、画像処理エンジンが異なります。AF性能も前世代のもので、瞳AFの左右切り替えなどはできませんが、リアルタイムトラッキングには対応しています。

また、動画機能も「α7R Ⅴ」と比較して機能が少なく、動画は4K 30Pに限られます。ただし、6100万画素の高画素は変わりません。

α7S III(2020年10月9日発売)

α7SⅢの本体画像
ソニーストアより https://www.sony.jp/
α7S III

有効画素数は約1210万画素と少なめですが、ISO感度は80から102400(拡張409600)と、αシリーズの中で最も高いです。すべての感度域で低ノイズ性能を持っており、広いダイナミックレンジを実現し、動画撮影に最適なカメラです。星空撮影や手持ちの夜景なども容易に撮影できます。

高感度での撮影後、RAW現像する際には、通常、他のカメラではしま模様のノイズや輝度ノイズが多く発生しますが、「α7S III」は顕著なノイズをほとんど発生させません。

裏面照射型CMOSイメージセンサーでα7Sシリーズとして初の像面位相差AFに対応。画像処理エンジンは最新の「BIONZ XR」で高速処理に対応しています。動画撮影時も像面位相差AFが有効でリアルタイムトラッキングやリアルタイム瞳AFが使用可能。画素加算のないフルサイズ領域での4K全画素読み出しができます。

α7 IV(2021年12月17日発売)

α7Ⅳの本体画像
ソニーストアより https://www.sony.jp/
α7 IV

有効約3300万画素により、質感や繊細なディテール表現が可能です。

このベーシックモデルは、フラッグシップモデルの「α1」や「α7S III」で採用された最新の画像処理エンジン 「BIONZ XR(ビオンズ エックスアール)」を搭載しています。

AF性能も優れており、759点の選択可能な位相差測距点と425点のコントラスト測距点が高密度に配置されています。また、リアルタイムトラッキングも搭載されています。

さらに、10種類のプリセット「クリエイティブルック」など、多彩な新機能にも対応しており、思い通りの雰囲気に仕上げることが可能です。このメニューは新画像処理エンジン 「BIONZ XR」に搭載されたものです。

α7 III(2018年3月23日発売)

α7Ⅲの画像
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α7 III

このカメラは、発売当初で業界最大の710枚の静止画撮影が可能で、常用ISO100から51200までの広い感度範囲をカバーしています。さらに、拡張範囲ではISO50から204800まで対応しています。

AIを活用したリアルタイム瞳AFが搭載されており、一部の動物にも対応しています。また、最高約10コマ/秒のAF/AE追随高速連写機能も備えています。上位のα9に搭載された撮像エリア全体の約93%をカバーできる693点像面位相差AFセンサーを搭載。

5.0段の補正効果を実現する光学式5軸ボディ内手ブレ補正は、上位機種と変わらない機能です。手軽な価格でありながら、高品質な撮影を実現することができるのが特徴です。

α7CR(2023年10月13日 発売)

α7CRのボディ画像
ソニーストアより https://www.sony.jp/
α7CR

このカメラは、「α7R V」と同じ35mmフルサイズ裏面照射型CMOSセンサー 「Exmor R(TM)」を搭載しています。コンパクトなボディにもかかわらず、有効最大約6100万画素の高画素センサーを搭載しており、最新の画像処理エンジン「BIONZ XR」との組み合わせにより、繊細なディテールを精緻に描写します。

また、AFシステムも最先端の「AIプロセッシングユニット」を搭載しており、機能はほぼ「α7R V」と同等ですが、連写は8コマ/秒、液晶がバリアングルという違いがあります。「C」シリーズの特徴としてコンパクト設計のためカードスロットは1つしかありません。

価格は「α7R V」より10万円ほどリーズナブルですが、機能の一部に差異があることを考えると、選択する際には悩ましいポイントです。

α7C II(2023年10月13日発売)

ソニーストア α7C II

「α7 IV」の進化版で、AFシステムが「AIプロセッシングユニット」に変更されており、液晶がバリアングルになっています。

価格は「α7 IV」よりも10万円ほどリーズナブルで、これも悩ましいポイントです。

「α7CR」と同時に発売されましたが、ISO感度や有効画素数などに違いがあります。ISO感度は、「α7C II」の51200に比べて「α7CR」は32000までとなっており、静止画だけでなく動画も撮影したいユーザーにとって魅力的な特徴です。価格は「α7CR」よりも15万円ほど安く設定されています。6100万画素まで必要が無いという方は、こちらを選択された方がよろしいでしょう。

α7C(2020年10月23日発売)

α7Cの画像
ソニーストアより https://www.sony.jp/
α7C

「α7C II」「α7CR」の一つ前の型になりますが、発売は2020年とまだ新しく「α7 III」の機能を継承しつつ、バリアングル液晶が搭載されています。この新しい液晶デザインにより、撮影時の柔軟性が向上しました。また、フルサイズカメラとしては、比較的手頃な価格設定となっており、コストパフォーマンスに優れています。

VLOGCAM ZV-E1(2023年4月21日発売)

 VLOGCAM ZV-E1の画像
ソニーストアより https://www.sony.jp/
VLOGCAM ZV-E1/E1L

2021年発売のAPS-CサイズのVLOGCAM ZV-E10のフルサイズバージョンですが、画像処理エンジンやAFシステムは最先端のものが搭載されています。

「α7S III」の進化版で、動画に特化したコンパクトなカメラです。AFシステムも「AIプロセッシングユニット」を搭載しており、より高度なリアルタイムトラッキング機能を提供します。動画記録では、4K(QFHD:3840×2160)120pの高解像度を実現しています。

このカメラは、AIを活用したリアルタイムトラッキング機能を搭載しており、ヘルメットやマスクで顔が見えない人物や、背中を向けている動物なども追尾できます。また、高い集音性能を持つインテリジェント3カプセルマイクが搭載されており、付属のウインドスクリーンによりウインドノイズを低減し、屋外でもクリアな音声を録音できます。

エントリーモデル

価格も手ごろなAPS-Cサイズですが、機能はフルサイズ並みの高機能です。

α6700(2023年7月28日発売)

ソニーストア α6700

APS-Cサイズでもフルサイズ並みの最新の画像処理エンジン「BIONZ XR」と「AIプロセッシングユニット」を搭載した、上位モデルの一つです。フルサイズ機で培ってきた進化したアルゴリズムで肌の再現性が向上しています。

4K QFHD(3840×2160)120pの動画記録に対応しており、アクティブモードの手振れ補正を動画専用に採用しています。これにより、高い補正効果を得ることができます。

さらに、スキントーンを美しく見せるルック「S-Cinetone」をピクチャープロファイルのプリセットとして搭載しています。また、フォーカスマップ機能も搭載されており、ピントの合っている範囲と合っていない範囲を視覚的かつ直感的に画面上で把握できます。

α6400(2019年10月25日発売)

α6400の画像
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α6400

「AIプロセッシングユニット」は搭載されていませんが、「リアルタイム瞳AF」によって一部の動物も瞳を検出して追随が可能です。

このカメラは、発売時に世界最速の0.02秒のAF性能を誇り、今でも通用する速さを持っています。425点の位相差AFセンサーとAF追随の最高11コマ/秒の連写機能を備えています。さらに、タッチフォーカスやタッチトラッキング対応の液晶も特徴です。

「α6400」は入門機としての位置付けですが、高機能ミラーレス機として手ごろな価格設定がされています。

VLOGCAM ZV-E10(2021年9月17日発売)

VLOGCAM ZV-E10の画像
ソニーストアより https://www.sony.jp/
VLOGCAM ZV-E10/E10L

動画に特化したカメラでソニーの現行ミラーレスラインナップで、10万円以下で手に入る唯一の機種です。スペックを見ると、コンパクトながら「α6400」に近い性能を持っています。

425点の位相差AFセンサーやおなじみのリアルタイム瞳AF、自動追跡のリアルタイムトラッキング機能を搭載。AF速度も0.02秒の高速AFを実現しています。

モニター上での操作が可能で、タッチフォーカスやタッチトラッキング、タッチシャッターにも対応しています。

操作性とコストパフォーマンス

α6700の画像
ソニーストアより https://www.sony.jp/

初心者の場合、複雑な操作は敷居が高いため、APS-Cサイズの「α6700」がおすすめです。このモデルは、フルサイズ相当の性能を持ちながらも、操作がシンプルであり、AIによる被写体認識機能などが利用できます。人物や乗り物、昆虫などの被写体を容易に撮影できます。さらに、4K120pの動画撮影にも対応しており、静止画と動画の両方を楽しむユーザーにとって魅力的なスペックです。

α7CⅡの画像
ソニーストアより https://www.sony.jp/

フルサイズモデルでは、機能とコストパフォーマンスを考慮すると、「α7CⅡ」がおすすめです。このカメラは、最新の画像処理エンジン(BIONZ XR)を搭載し、AIプロセッシングユニットのAFシステムが、上位モデルである「α7RⅤ」と同等の性能を持っています。そのため、上位モデルに比べてオススメできます。

被写体によって選択する場合、風景写真には「R」シリーズ、動画には「S」シリーズが適しています。一方で、「C」シリーズのコンパクトモデルは、主にファインダーを使用するかどうかによって異なります。ライブビュー撮影が多い場合は、機能が同等でコストパフォーマンスが良い「C」シリーズが選択されています。

まとめ

2024年2月現在、ソニーストアで入手が可能なミラーレスカメラについて調査しました。カメラ本体を見ると、動画撮影に特化したカメラ、静止画に特化したカメラ、暗所での性能が優れたカメラ、連写に特化したカメラなど、それぞれの特徴が出ていますがほとんど多岐にわたる被写体に対応できるように設計されており、特定の被写体に焦点を当てる場合は、レンズの選択で変わってきます。

現在、「α9Ⅲ」は新時代の基準となっており、今後の機種はその一部を受け継いでいくと予想されます。特に最新の画像処理エンジン(BIONZ XR)は、新しいメニューの導入に不可欠であるため、今後のカメラにおいて重要な要素となるでしょう。

ミラーレスカメラは一般的に高価格帯の商品が多いため、アフターケアが重要です。ソニーストアでは、3年間のベーシック保証が無料で提供される他、落下などの故障に対する無償修理サービスも最大5年まで利用できます。また、ソニーのID登録(My Sony ID)により、10%オフの購入クーポンが発行されるため、頻繁に使用する機会の多いユーザーにとって、ソニーストアでの購入がオススメです。

ソニーストア α9 III
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